「プリザーブドフラワーってお見舞いに使えるの?」
「プリザーブドフラワーをお見舞い贈る際のマナーが知りたい」
お見舞いにおいて、花は一般的な贈り物です。友人や家族のお見舞いに、花を贈りたいと考える人は多いでしょう。
昨今、お見舞いにプリザーブドフラワーを選ぶ人が増えています。しかし、いざ贈るとなると「マナー違反ではないか」や「そもそもプリザーブドフラワーはお見舞いに使えるの?」と不安に思う方もいるでしょう。
本記事ではお見舞いの贈り物としてのプリザーブドフラワーについて、贈るのはOKなのか、贈る際の注意点などを解説しています。
本記事を読めば疑問や不安がなくなり、すっきりした気持ちでプリザーブドフラワーを贈れるようになりますよ!
お見舞いのお花にプリザーブドフラワーはマナー的にOK?
プリザーブドフラワーはお見舞いにも利用できます。
むしろ、生花よりもプリザーブドフラワーの方が、病室にいる患者への贈り物としては適切である場合もあります。
プリザーブドフラワーは生花を加工した商品で、生花にはない特徴をいくつももっています。それらの特徴が、お見舞いのギフトとしてのメリットになるのです。
▼ プリザーブドフラワーについて詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
プリザーブドフラワーとは?特徴やギフトの選び方を紹介!
プリザーブドフラワーがお見舞いに最適な理由
プリザーブドフラワーがお見舞いに適している理由は、主に以下の3点です。
- 匂いや花粉の心配がない
- 手入れが必要ない
- 長期間枯れない
プリザーブドフラワーのメリットを理解して、お見舞いのギフトとして検討してみてください。
匂いや花粉の心配がない
プリザーブドフラワーは生花のような、花粉や強い香りがないため、病室のように匂いに配慮が必要な場所でのお見舞いに適しています。
お見舞いの場合、贈る相手は病室で他の患者さんと一緒の場合が多いです。その場合、匂いの強かったり花粉が飛んだりする花だと、周りに迷惑をかけてしまう可能性があります。
さらに、花についている微生物によって、免疫が低い患者さんの容態が悪化する可能性もあります。
参考(公立野辺地病院からのお願い)
しかしプリザーブドフラワーであれば、周囲の迷惑を気にせずに贈り物として利用できます。
匂いや花粉が飛ばないメリットを生かして、心のこもったお見舞いができるのがプリザーブドフラワーの魅力です。
▼以下の記事で、プリザーブドフラワーの匂いについて詳しく解説しています。
プリザーブドフラワーに匂いはある?ギフトとしてのメリットとデメリットを徹底解説
手入れが必要ない
プリザーブドフラワーは生花と違い、水やりや日光が必要ないため、手入れが非常に簡単です。そのため、病気や怪我で体調がすぐれない人へのお見舞いに最適です。
お見舞いを受けた人が、花の世話をすることで余計なストレスを感じることなく、美しい花を長く楽しめます。
また、持ち運びが便利で置く場所も選びませんので、病院の狭いスペースでも安心です。
長期間枯れない
もし入院の期間が長くても、プリザーブドフラワーの枯れにくい特徴を活かして、長く花を楽しんでもらえます。
プリザーブドフラワーは特殊な処理を施しているため、長期間美しい状態を保てます。
通常の生花の場合、数日から1週間程度で枯れてしまうことが多いですが、プリザーブドフラワーなら数ヶ月から数年間も美しさを保つことができます。
プリザーブドフラワーをお見舞いで贈る時の5つのポイント
プリザーブドフラワーはお見舞いに適した花ですが、いくつかの注意点があります。
- 持っていく前に病院に確認する
- 縁起の悪い花に注意する
- 花の色にも注意する
- 本数にも悪い意味があるので注意する
- 相手の容態を事前に確認する
上記の注意点を把握して、マナー違反にならないように気をつけましょう。
持っていく前に病院に確認する
プリザーブドフラワーは匂いや花粉がないためお見舞いに適していますが、持っていく前に病院に確認しておきましょう。
病院によっては匂いの強い花や花粉が出る花をNGにしている場合があります。プリザーブドフラワーは条件に該当しませんが、すべての花がNGの場合もあるため、事前に確認する必要があります。
当院では、生花(切り花)、鉢植え、プリザーブドフラワー、ドライフラワー等の植物は、感染管理上、病棟への持ち込みを制限しています。
引用(静岡がんセンター)
気持ちをこもったお見舞いの花を無駄にしないために、事前に病院へ確認をとりましょう。
縁起の悪い花に注意する
プリザーブドフラワーを贈る時は、縁起の悪い花を避けましょう。縁起の悪い花は、例えば以下のような花が挙げられます。
- シクラメン:発音が死・苦を連想させる
- 椿:花がぽろっと落ちることが首切りを連想させる
- 菊:お葬式のイメージが強いため
- 蓮:お葬式のイメージが強いため
- あじさい:花びらが4枚であり不吉であるため
※菊と蓮に関しては、単にイメージが悪いと言うだけで、実際は多くのシーンでギフトで使われています。
「贈る相手は花に詳しくないから大丈夫!」と思っていても、入院生活は暇なのでスマホで花について調べるかもしれません。
花の色にも注意する
贈る花の色にも配慮すると、よりよい贈り物になるでしょう。
配慮したい色は、以下の通りです。
色 | 理由 |
赤色 | ・血を連想させる ・赤色を見続けると交感神経が優位になって落ち着かなくなる |
白色・青色・紫色・黒色 | お葬式を連想させる |
ただし、上記の色が入っていては絶対にダメなわけではありません。
プリザーブドフラワーがすべて赤や黒で構成されているのはNGですが、アクセントとして散りばめられているくらいであれば、全く問題ないでしょう。
本数にも悪い意味があるので注意する
お見舞いの花を選ぶ際、花の本数も重要なポイントです。
日本には特定の本数が不吉とされる風習があり、不快に感じる人もいます。
例えば、4本や9本はそれぞれ「死」や「苦」を連想させるため避けるのが一般的です。
逆に、1本や3本は「一番」や「生」を連想させ、ポジティブな意味を持っています。
相手の感情に考慮して、適切な本数の花を選ぶよう心がけましょう。
相手の容態を事前に確認する
プリザーブドフラワーを贈る前に、相手の容態を確認しておきましょう。
容体が悪い中で贈り物をしても、受け取ってもらえなかったり、病院に保管したりする場合があるためです。
直接相手に連絡するか、病院に電話するなどして、事前に容態を確認してみましょう。
お見舞いに適したプリザーブドフラワーの選び方やおすすめアイテム
お見舞いにおすすめのプリザーブドフラワーの選び方を紹介します。
- 明るく元気になる色を選ぶ
- 適切なサイズの商品を選ぶ
選び方を学んで、よりよい贈り物にしましょう。
明るく元気になる色を選ぶ
お見舞いの花を選ぶ際、明るく元気の出る色の花を選ぶことで、相手に元気を与えられます。
色には心理的な影響を与える力があり、特に明るい色はポジティブなエネルギーをもたらします。
例えば、オレンジやピンク、黄色などは明るく元気な印象を与え、相手の気持ちを明るくするのに適しています。
そのため、相手が辛い状況にある場合や病気で寝ている場合など、明るい色のプリザーブドフラワーを選ぶことで、少しでも気持ちが楽になることでしょう。
適切なサイズの商品を選ぶ
プリザーブドフラワーをお見舞いの花として贈る際には、サイズの選択も重要なポイントです。
適切なサイズの花を選ぶことで、相手の空間に馴染みやすくなり、また持ち運びや保管も便利になります。
特に病院の場合、スペースが限られていることが多いため、小ぶりでコンパクトなサイズのプリザーブドフラワーが適しています。
相手の状況や環境を考慮して、適切なサイズの花を選びましょう。
ボックスタイプかガラスドームタイプの商品を選ぶ
プリザーブドフラワーをお見舞いに贈っても大丈夫な病院の多くは「密閉型」のプリザーブドフラワーを指定しているケースが多いです。
密閉された容器入りの「プリザーブドフラワー」「ボトルフラワー」は持込可能です。
引用:浜の町病院からのお願い
プリザーブドフラワーの中で密閉型である商品の多くは、ボックスタイプかガラスドームタイプです。
上記の画像のような密閉された商品であれば、お見舞いでも利用できます。
商品を選ぶ際は、密閉型のプリザーブドフラワーを選びましょう。
お見舞いのプリザーブドフラワーについてよくある質問
お見舞いのプリザーブドフラワーについて、よくある質問3つに回答します。
- プリザーブドフラワーではなく造花はだめ?
- プリザーブドフラワーは縁起が悪いのですか?
- お悔やみにプリザーブドフラワーは失礼ですか?
気になる質問があれば、回答を参考にしてみてください。
プリザーブドフラワーではなく造花はだめですか?
ダメではありません。ただし、プリザーブドフラワーと造花はいずれも生花ではない点で共通していますが、質感や見た目には大きな違いがあります。
プリザーブドフラワーは本物の花を特殊な方法で加工しているため、生花に近い自然な美しさを持ち、長期間美しさを保てます。
一方で造花は、どうしても人工物の雰囲気を感じてしまいます。
そのため、お見舞いの花として選ぶ際には、できるだけ自然な美しさを持つプリザーブドフラワーを選ぶのがおすすめです。
▼プリザーブドフラワーと造花の違いについては、以下の記事で詳しく解説しています。
プリザーブドフラワーと造花の違いは?どちらがギフトに喜ばれるか解説!
プリザーブドフラワーは縁起が悪いのですか?
プリザーブドフラワーが縁起が悪いとされる根拠は特にありません。
プリザーブドフラワーは長期間美しさを保てて、手入れも不要なため非常に便利な花です。
また、生花と比べて匂いや花粉の心配も少ないため、アレルギーのある方や医療施設にお見舞いに行く際にも適しています。
ただし、贈る花の種類や色、本数には縁起の良い商品を選ぶことが大切です。また、相手の宗教や文化、好みを考慮して選びましょう。
お悔やみにプリザーブドフラワーは失礼ですか?
お悔やみの際にプリザーブドフラワーを贈ることが失礼かどうかは、主に相手の文化や宗教、そして個人の価値観によります。
一般的には、プリザーブドフラワーは美しさを長期間保てるため、故人を長く偲ぶという意味を込めて贈れます。
しかし、中には生花のみを適切だと考える方もいますので、可能であれば事前に確認するか、相手の文化や宗教に沿った選択をすることが重要です。
▼お供えやお悔やみにプリザーブドフラワーを贈る予定の方は、以下の記事を参考にしてみてください。
お供えでプリザーブドフラワーは失礼?贈るメリットや5つのマナーを解説
プリザーブドフラワーはお見舞いでも活躍する!注意点を守って贈ってみよう
プリザーブドフラワーはお見舞いに利用するのは失礼ではなく、むしろ多くの場合ぴったりのギフトです。
花粉や匂いがなく長期間保管可能なメリットは大きく、病室の他の患者さんに迷惑をかけることなく、辛い病院生活への活力を与えます。
ただし、本記事で紹介した注意したいポイントを意識して贈りましょう。マナーを理解できると、より配慮の行き届いた素敵なギフトになります。
お見舞いにギフトフラワーを考えている方は、本記事を参考にして、ぜひプリザーブドフラワーを検討してみてください!
▼ 以下の記事で、さらに多くの商品を紹介しています。
【完全網羅】プリザーブドフラワーとは?特徴や選び方、おすすめの商品を紹介